第76回全米女子オープン 大会直線回顧録

第76回全米女子オープン 大会直線回顧録

第76回全米女子オープンの撮影の話があったのは5月の初め。ちょうど53歳の誕生日を迎えたばかりの時でした。

一本のDM(ダイレクトメール)が入ってきたのだ。

全米女子オープンといえば女子ゴルフ大会のメジャーと言われる大きな大会の一つ。昨年末コロナの影響で12月に開催されたばかり。渋野日向子選手が最終日までトップにつけ世間を大いに沸かせたのも記憶に新しい。

2021年になって初めてのPGAツアーSONY OPENを2月に撮影し、4月にLPGAツアーのロッテチャンピオンシップを撮影したばかり。経験としてはプロを撮影したのはこの2戦のみ。しかもメジャーでは無いツアーの撮影だ。

なぜ?という思いと、やったー!という思いが交差したけれど、メッセージを見た瞬間に即答の返信を送った。

もちろんやります!!!と

そこから2週間経ちいよいよ大会も間近になってきた頃に飛行機とコロナの状況を確認して欲しいと連絡がありここでやっと本当に行くんだと実感しました。

そこからは早かったです。

5月31日ハワイ空港

今ではダニエル・K・イノウエ空港ですが。。。

空港に来て驚くのは人の多さ!!!

サンフランシスコ行きのフライトは満席であり、しかもオーバーブッキング状態

飛行機の中では全く寝れない性格なのでここぞとばかりに映画を見まくる。

この行動が後の大変さに拍車をかけて具合悪くなるとは思いも知らずに。。。

映画は新作の邦画を観るのが大好きで見たかった映画を2本。3本目は見終える前に到着。

 サンフランシスコは実は私のアナザースカイ(第2の故郷)である。こう見えても生まれはこのサンフランシスコの街の隣バークレーで生まれ、このベイエリアで青春時代を過ごした。就職して派遣先にハワイになってからずっとハワイ。

実に20年ぶりのサンフランシスコだったのだ。親戚や友達に声をかけて久しぶりに会う約束もつけていた。

この時までは仕事半分、帰省的な観光の気持ち半分で来たのだが。。。

事前の連絡で会場に着いたらPCR検査を受けて陰性ならば即会場入りし仕事!撮影!!! もちろん陰性結果を追ってそしてカメラマンであることの証、パス(写真下)を受け取って会場入りした。

初めてみるコース図を手に自分のデスクを探す!

そう、メディアセンターというものがあって世界各国から集まるカメラマン、ジャーナリスト、テレビクルーたちが集まる情報発信基地なるものが必ずあるのだ。

会場に着くと出迎えてくれたのは

昨年の全米アマチュア選手権大会以来の光景。そこに新たに全米選手権の旗が合間に見える。これだけで僕のテンションはマックス!

ここの旗の下にたくさんの選手たちが練習している。わかっているけれどもまだそこへは行かずにひとまずメディアセンターへ。

会場はでかい。F1撮影で使うメディアセンターのそれとも負けず劣らずの大きさだ!ただコロナ禍のことなので、隣の人との間には一定の距離とアクリル板があって通常の入れる人数の半分ほどか。総勢でも80人はいないだろう。

机を確保し、機材を確認していよいよ会場入りへ。

4月のロッテで出会った選手の渋野日向子選手、笹生優花選手、畑岡奈紗選手、上原彩子選手は知っている。ただしこの他にもあと7人この大会に出場する日本からの選手もいるのでまずはご挨拶に。

真っ先に目に入ったのは渋野選手。覚えてくださっていて素敵な笑顔で迎えてくれました!この彼女の素晴らしいところはどんなに小さなメディアでも必ず笑顔で応えてくれて、そして明るく迎えてくれるところ。

挨拶を済ませ一通り撮影した後は残りの選手たちを見つけご挨拶するところだ。

ここから先はあっという間の出来事でありがたいことにこうして練習場に名前をつけてくれているから見つけることは容易かった。

練習場の風景

ここから会場を下見に入ります。

練習場、クラブハウスが1番の高台にあり、裾野に向かって広がる18ホールのコース。アップダウンがあり、そしてコース全体を見渡すとフェアウェイの狭さや、ラフの深さが際立つひつ筋縄では行かない超難関コースだとわかる。

この中で各選手たちがどのようなゴルフを魅せるのか、自分がプレーするわけでは無いのに妙な緊張感を覚えた。

到着してあれだけ晴れていたサンフランシスコが歓迎するかのようにここの名物の『霧』に包まれた。。。

18番ホールは栄光の舞台。ここでは様々なドラマが展開される。

決勝当日のことをイメージそしてシュミレーションしてみる。

このリーダーボードには必ず日本の選手の名前が載ることを信じて!

この後はいろんな選手たちがコースを回られるので一緒に同行させてもらい撮影を進めていきました。

当日の様子の写真、フォトギャラリーはこちら

ラウンドを重ねるにつれて昨日から一睡もしておらず、そして慣れないコロナの検査や手続きなども含めてバタバタと会場入りするも、段々と目の前がふらふらとなってきてしまったため、ひとまずこの日はこれまでにし、ホテルへ戻ることに

続きはまた次回に

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